皆さんもご存知の通り日本は超高齢化社会に突入し4人に1人は80歳以上です。この割合は今後も増え続けていくと予測されています。
また平均寿命も延び続けており、男女ともに香港に次ぎ、世界第2位です。(男性80.98歳、女性87.14歳)
ロコモティブシンドロームが日本で新国民病と言われるようになったことにはこのような社会的な理由もあります。
私たちはこの新国民病ほかっておくわけにはいきません。
なぜなら重篤な病気に繋がり、あなたの生活を一変してしまうかもしれないからです。
あなたを脅すようですが、ここまで言うには理由があります。
それは、1日でも早く気付いてもらい、1日でも早くロコモティブシンドローム改善を目指すことで未然に防ぐことができるからです。
岐阜市の皆さんにも迫るロコモティブシンドロームの恐ろしさとは・・?
その①変形性関節症、脊椎症など整形外科疾患につながる
運動器疾患の代表格でもある変形性関節症や脊椎症は急性で起こることはなく、慢性的な疾患です。
変形性関節症で手術を受ける方は年間10万人以上です。
これが多いか少ないか、あなたはどう感じますか?
当院でも人工関節術後の患者様が治療、リハビリに通っていますが、みんな最初は「立ち上がった時に少し膝が痛かった」「階段の上り下りで痛かった」くらいだったと言われます。
病院で処方された湿布を貼って様子を見ていたり、ヒアルロン酸注射を打ってもらったり、水を抜いてもらったりしていたそうです。
しかしこれら治療はあくまでも対処療法。根本を改善することにはつながりません。
その②呼吸器疾患や心臓疾患を合併する可能性がある
ロコモとなり移動能力の低下をきたすことで、呼吸器や心血管系の機能低下を引き起こす可能性があることが示唆されています。
たとえば、骨折で入院されている方に呼吸器や心臓疾患の合併があり、そのためにリハビリが順調に進まず、入院期間が延長してしまうことはよくある事例です。
さらに、入院が長引くほど認知症のリスクが急増します。
引いては、介護が必要になることは全く他人事ではありません。
その③介護が必要となる
自立度の低下や寝たきりなど介護が必要となった要因の第1位が「運動器(骨・筋肉)の障害」であること、あなたはご存知ですか?
運動器の障害の総数は全体の36%にもなります。
介護は現代の日本の社会が抱える最も大きな課題の1つでもあります。
そして、介護の問題は自分一人だけでなく家族も大きく関わります。
将来の介護について不安はあると思いますが、将来を不安がる前に今変えられることを変えていく勇気が大切です。
まとめ
「あなたは何歳まで自分の足で歩きますか?」
最近メディアでもよく取り上げられる「健康寿命」。
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
日本では平均寿命と健康寿命の間に、男性で9年、女性で13年の差があると言われています。
この2つの寿命のギャップを埋めることが充実したセカンドライフを送るために不可欠となります。
健康寿命を延ばすためにできること、あなたも初めてみませんか?