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座っているときに、太ももの裏あたりがしびれてくる。
長く座っているとお尻がだる重くなって痛みを感じる。
坐骨神経痛になると座っているだけでも辛いですよね。
しかし、ちょっと習慣を変えるだけで、あなたの座っているときに感じる坐骨神経痛の悩みから解放されるかもしれません。
今回は、座りすぎが原因で坐骨神経痛を繰り返している方に、坐骨神経痛を予防する3つの新習慣を岐阜市の整体師がお教えします。
坐骨神経痛特有の症状
まずはじめに、坐骨神経痛がなぜ起こるのか、どのような症状なのかについて簡単に説明します。
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて走行する坐骨神経がなんらかの理由により損傷、圧迫されることで神経症状を引き起こすことです。
このように坐骨神経痛とは、疾患の名前ではなく症状のひとつです。
坐骨神経痛のチェック表
□お尻の重だるい痛み
□太もも裏側がズキズキと痛む
□腰から足先にかけて電気が走る
□ふくらはぎの外側がしびれる
□夜、寝ているときに足をつる
□左右の脚を触ると感覚の違いがある
□片側のお尻だけ冷たい感じがする
この中に、ひとつでも該当するものがあればそれは坐骨神経痛の可能性が高いです。
坐骨神経痛の症状と原因の詳細については、前回のブログを参照ください。
坐骨神経痛がなかなか治らない原因について岐阜市の整体師が解説
座ることで坐骨神経痛が起きる原因
次に、座ることで坐骨神経痛が起きる原因について解説していきます。
座り方が悪い
座っていると太ももの裏あたりにしびれを感じたり、お尻がだる重くなってくる。
これらは坐骨神経痛の方によくみられる症状のひとつです。
そして、この座ることで感じる坐骨神経痛の方の座り姿勢は十中八九、、、
この姿勢です。骨盤が後ろに倒れて背中が丸くなっている、いわゆる猫背のような状態です。
この座り姿勢が長く続くと、太もも裏の筋肉が硬くなり、股関節の前の筋肉やお尻の筋肉の働きが悪くなり坐骨神経痛を引き起こす原因となります。
またこの悪い姿勢で座ることは人の体の構造上、理にかなっていません。そのため関節への負担や神経の圧迫が起き、直接的な坐骨神経痛の原因となります。
これらが座っていることで起こる坐骨神経痛の特徴です。
長時間、座りすぎ
これを説明するには、人類の誕生までに話はさかのぼります。
人はもともとひとつの場所にとどまらずに、歩いて移動する生活をしていた生き物です。生きるために食べ物を探さなければなりませんでしたし、狩りをする必要もありました。
また天敵を多かったため、常に生活する場所を移動していたと言われています。
そのために、人の体とは動き続けるよう形作られているのです。しかし、農業革命、産業革命が起き、今現代の私たちへと生活スタイルが大きく変わりました。
仕事はデスクワークが増え、近くのスーパーやコンビニに行くことにも車を使うことが当たり前です。
座っている時間が長ければ、筋力が衰えることで関節や神経に負担がかかり、血流が低下することで神経への栄養が不足し、神経痛を引き起こします。
あなたは1日何時間座っていますか?
1日の座っている時間を測った経験がある方などまずいないでしょうが、アメリカで8000人を対象に行われた研究では、平均して1日に12時間も座っていたことがわかりました。
「半分程度か。」と思われるかもしれませんが、これは睡眠時間を除いて12時間です。
1日6時間睡眠だとしても、残りの18時間中12時間、起きている間の約7割を座って過ごしていることになります。
これを聞いて、あなたはどう思いますか?
座っている椅子やソファが悪い
坐骨神経痛を基準に椅子やソファの良し悪しをみていきます。
前述したように、座っている時の坐骨神経痛は骨盤が後ろに倒れている状態であることがほとんどです。
そのため、骨盤が後ろに倒れてしまうようなものが悪い椅子やソファとなります。
このように、お尻が沈み込んでしまうようなソファや骨盤が後ろに倒れてしまうような椅子やをお使いではありませんか?
繰り返す坐骨神経痛を予防する3つの新習慣
座りっぱなしはやめて、30分に1回は立つ
本を読むとき、スマホやパソコンで調べものをするとき、TVをみるときなど気づいたら1〜2時間座りっぱなしなんてこともありますよね?
しかし、長時間座ることは坐骨神経痛によくありません。
また、坐骨神経痛だけではありません。様々な病気のリスクをあげます。
- 中性脂肪や血糖値の上昇
- 糖尿病のリスクが増加
- 関節症や骨折を引き起こす
- 心臓病、脳血管障害の発症率が増加
- がんのリスクが増加
- 死亡率が上がる
などなど。これらからわかるように、長時間座っていることは万病のもとなのです。
そのため、30分に1度は立つようにしてください。
30分に1回立つだけで足への血液循環はよくなり、神経や筋肉への栄養は運ばれ、神経痛を引き起こしにくくなるのです。
さらに効果をあげるために、飲みものを取りに行ったり、座る場所を変えたりとほんの数歩でもいいので歩くことをおすすめします。
30分に1回、気分を切り替えるタイミングにもなります。
頭がスッキリし今までより作業がはかどることでしょう。
座り姿勢を改善する
坐骨神経痛を引き起こしにくくするいい座り姿勢があります。
この座り姿勢を意識することで、体重をお尻で正しく支えることができます。また、背骨のS字ラインが正しく整うため、背骨での神経の圧迫を防ぐことができます。
- 骨盤を起こす
骨盤をしっかりと起こし、お尻の骨(坐骨)で座るようにします。
この時に骨盤の起こし方がわからない方は、自分の股関節に指を当て、お尻を包むようにつかみ、手で誘導しながらグイっと起こしてください。
- 座り姿勢のチェックリスト(横から)
□横から見た時に、耳、肩、お尻の横(大転子という骨のでっぱり)が一直線になっているか?
□ひざの角度は90°程度であるか?
□かかとは床に着いているか?
□椅子の高さが低く、お尻がひざよりも低くなっていないか?
- 座り姿勢のチェックリスト(前から)
□肩幅やや広めに足が開いているか?
□ひざとつま先の向いている方向は同じか?(ひざが内側に入っていないか?)
チェックリストをもとに、座り姿勢を横と前から確認して見てください。
痛みを感じる座り方はとにかく避ける
座っているときに坐骨神経痛を感じるのであれば、極力その座り方は避けるべきです。
- 座面が硬くてお尻に負担がかかる
- ソファの高さが低くお尻が深く沈み込んでしまう
- 床での生活が多い
このように、座り方が原因で坐骨神経痛を感じることも実際けっこうあります。
そういえば、、、と心あたりのある方は、今日からその椅子やソファに座ることを避けてください。
また床に座ることは、椅子やソファに比べ骨盤が後ろに傾きやすくなります。これは、太もも裏のハムストリングスの硬さが原因です。
坐骨神経痛の方は、なるべく床に座る生活は避けましょう。
まとめ
今回お伝えした3つの新習慣は少しの気づきでできることです。
30分に1回立つこと、いい座り姿勢は、まずは思い出したときに実践してください。
また自宅などのご自身の生活環境を観察し、どのようなときに坐骨神経痛を感じているのか、原因となる生活環境を少しずつ見直して見てください。
意識を変えることで新しい習慣となります。
岐阜市の整体院では、坐骨神経痛に対して施術や運動療法による治療だけではなく、徹底したカウンセリングにより坐骨神経痛の原因となる生活習慣や生活環境へのアドバイスも行い、サポートしていきます。