30歳から知っておくべきぎっくり腰の基礎知識
冬になると毎年ぎくっり腰を起こす方が後を絶ちません。
「痛くなくても体は硬くなっているので治療してくださいね~」と言うものの、危機感がないとなかなか治療には足が向かないようです。
ぎっくり腰くらいで済んでいるならまだ良いですが、取り返しのつかない症状になる前に施術に来てくださいね。
さて、ぎっくり腰を初めて経験する年代をご存知ですか?
学生時代は「お父さんくらいの年齢でしょ?」と思っていましたが、実は20代後半から30代前半がとても多いのです。
それには明確な理由があります。
知っておいてほしいその理由とは・・

頭は子ども 体は大人
あなたは学生時代のようにダッシュで走ることはできますか?
この質問に「できます!」と答えた20~30代の方、要注意です。
なぜなら、高校で部活をやめてから私生活を送っている方は確実に体力・筋力が激減しているからです。
いつでも走れるでしょ!とか、少し体を動かせば元通り動くでしょ!と、そう思っていませんか?
信じられないかもしれませんが、二十歳を過ぎたら筋力は落ち始めます。
しかし、頭の中のイメージは現役のまま。
想像しているように動けませんし、想像している以上に体は衰えています。
頭のイメージのまま動こうとすると、突然ぎっくり腰になったり、下手をすれば椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を突如発症することになります。
年齢とともに低下するのは筋力だけではない
私自身が感じたことですが、現役を引退して数年してから気付いた体の変化は筋力だけではありませんでした。
ランニングをしようと走ってみたら10分もすると息が切れる・・。
久しぶりに前転や後転をしてみたら目が回って立ち上がれない・・。
堤防の坂を降りようと思ったら思いのほか怖かった・・。
実は年齢と共に低下しているのは筋力レベルだけでなく、血液や酸素交換を行う心肺機能、瞬時の動きに対応する平衡機能、体に得た情報を統合して体を動かすバランス機能など、様々な機能が低下しています。
その結果、今まで出来ていた動きが出来なくなる、もしくは、非常に効率の悪い体の動かし方になってしまうのです。
今日から気を付けて!
市民運動会の親子リレーで、張り切ったお父さんがゴール直前に転倒!アキレス腱を切っちゃった!なんて光景を見たことはありませんか?
これは頭と体がかけ離れている最たる例です。
他にも、
昔はこのくらいの荷物は軽々運べた。
これくらいのことは皆よりうまく出来た。
など。
イメージではこのスピードで腕を振って足を動かして走れる!でも・・実は体はその動きは出来なくなっているのです。
この運動能力を取り戻すには時間がかかります。
1日でも早く正しい運動を再開しましょうね。
それがぎっくり腰予防の第一歩になります。