全国的に雪が降る中、寒いと思われる岐阜市内は意外にも雪が無く過ごしています。
一方、長良より北は一気に雪が多くなるようです。
この寒い時期、ぎっり腰の患者様が急激に増えています。
特に多いのが、外で作業をしている力仕事の職人さん!
大工さんや塗装屋さん、屋根や壁の作業を専門に行っている方です。
体を見ても確かにぎっくり腰になりやすい。
作業姿勢を聞いてもぎっくり腰になりやすい。
本人も気付いていない、ぎっくり腰を誘発する原因とは・・?
理由1、無理な作業姿勢が多い
ぎっくり腰になる前には必ず腰に負荷が掛かっています。
職人さんの作業姿勢を聞いてみると、
•狭い隙間で体を捻って作業をしていた
•ずっとしゃがんだまま床仕事をしていた
•重い荷物を抱えて作業していた
など、とにかく無理な姿勢、かつ長時間同じ姿勢を保たなければいけない状況が多いようです。
どんなに体を鍛えていても、ずっと天井を見て体を反っていれば腰が痛くなります。
職人さんは普段からそういった作業が多いため、特に辛さは感じていないようですが、腰の関節や筋肉にはしっかりと負担になっています。
その蓄積が一気に炎症を起こすと、動けないようなぎっくり腰になってしまいます。
理由2、寒い現場
外仕事が多い職人さん。冬でも関係なく風に当たり続けていたり、室内だとしても当然暖房の無い場所での作業が続きます。
長時間同じ姿勢のまま関節が冷えてくると、いざ動こうとした時には関節が固まってしまっています。
その状態で不意に動いてしまうと、無理やり関節が動かされ、キヤッ!とした激痛が走ります。
冷えによる腰痛を防ぐために、「冬になるとコルセットとホッカイロが手放せない」という方も多くいます。
それだけ“冷え”は体に良くないということです。
徐々に体が冷えていくので自覚はありませんが、体の芯から底冷えしていると、筋肉や関節の働きは極端に悪くなってしまいますので注意が必要です。
寒い冬でも、シャワーだけで済ませてしまう方も多いようですが、体が冷えた時ほどゆっくりお風呂に浸かってくださいね。
理由3、安全靴
見落としがちなのが安全靴。
会社の規則として当たり前のように履いている方も多いのですが、実は安全靴を変えるだけで腰痛が改善する職人さんが続発しています。
そもそも安全靴は、物を落としたときに足のつま先を守るものですので、靴の足先に鉄板が入っています。
体を守る上では非常に重要な道具なのですが、長時間履いていると体を壊すことも分かっています。
足先だけ重いということは、歩くときに必ず靴先を持ち上げるようにしながら歩かなければなりません。
無意識のうちに歩き方が変わっているはずです。
さらに、安全靴を履いている方は、足を触るとすぐに分かります。
足の指の関節が異常に固いのです。
足の指先を曲げようとすると、飛び上がるほど痛いのも特徴です。
このように、安全靴一つで歩き方や足の固さも変わってしまいます。
もちろん影響は足だけにとどまらず、膝や腰、首にまで影響します。
今では比較的軽くて柔らかい安全靴もありますので、身を守りながら少しでも体に良い靴を選んでください。
まとめ
外仕事の職人さんは、仕事中の体の使い方に非常に偏りがあります。
仕事で体を使っているから・・・といいますが、使っている部分と使っていない部分の差があり過ぎて、余計と体のバランスを崩しています。
また、安全靴の他に、ニッカポッカなどの作業ズボン、道具で一杯の腰袋など、歩き方や姿勢を崩す要因は多く潜んでいます。
仕事をしていると気付きませんが、常日頃から腰に負担が掛かっていることを忘れないでくださいね。