腕がだるい・・。
これは単なる疲れなのか?筋肉痛なの?
色々調べていると、「もしかしたら脳の影響かも・・?!」と心配になることもあります。
しかし、原因を追っていくといとも簡単に改善される例があります。
近頃、整形外科でも頻繁に指摘される様になった「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」。
その中でも、小胸筋(しょうきょうきん)症候群は、症状に特徴があります。
あなたも当てはまるかもしれない、その明確な特徴とは・・?
1小胸筋症候群とは
小胸筋とは、胸の前側にある「小胸筋」という筋肉が首から腕に行く神経を圧迫して、腕に痺れやだるさを出す症状です。
腕に症状を出す疾患は他にも沢山ありますので、これだけでは見分けがつきません。
小胸筋症候群の特徴を、身体的特徴と症状の特徴に分けて説明いたします。
小胸筋症候群の特徴
身体的特徴 猫背(ねこぜ)
小胸筋は胸の前側にあり、肩甲骨を前に引っ張り出す役割をします。
小胸筋が固くなると、肩甲骨が前に引っ張られたまま姿勢が固くなり、これが猫背の姿勢を定着させてしまいます。
身体的特徴として、猫背やなで肩の方が症状を出しやすく、姿勢改善が症状改善のために必要となります。
しかし、姿勢に相反するようですが、実は猫背の姿勢により一時的に症状が緩和します。
つまり、小胸筋が固くなると猫背になりやすく、一定の症状を出した後は猫背の方が楽になる傾向があります。
これを繰り返していると、重度の猫背姿勢となってしまい、他の症状も引き起こしてしまいますので、徐々に姿勢改善を行っていくことが必要になります。
症状の特徴 腕を挙げていられない
小胸筋症候群になると胸を張る姿勢が取りづらくなります。
前述したように、猫背になって丸まっていた方が一時的に症状を和らげることが出来ます。
すると、日常の中で手を挙げていることが困難になります。
例えば、以下のような症状を感じたことはないでしょうか?
買い物かごを持っていると握力が無くなってくる
長時間吊革につかまっていられない
髪の毛を洗っていると手が痺れてくる
髪を乾かす時にドライヤーを持っていられない
これは、手を挙げていると小胸筋が引き伸ばされ、さらに神経を圧迫してしまうことによるものです。
手を挙げていると痺れや冷感の症状が強くなる。
手を降ろすと楽になる。
という方は、小胸筋症候群を疑います。
まとめ
胸郭出口症候群には、斜角筋(しゃかくきん)・肋鎖(ろくさ)・小胸筋(しょうきょうきん)の、3つの症候群があります。
どれも症状には特徴があり、原因を明確にして施術していくと改善するものばかりです。
しかしながら、どれもレントゲンでは明確に写らないことがほとんどです。
症状を細やかに確認していく、テスト法を行うと症状や原因は明確になります。
画像検査だけで不安にさいなまれている方は、一度はこれら筋肉の症状も確認してみてくださいね。