産後骨盤矯正という言葉を知っていますか?
おそらく出産前後の方はもちろん、どなたでも聞き覚えはあるのではないでしょうか。
しかし、本当の医学的には「骨盤がゆがむ」という概念はありません。
私は助産師の先生とディスカッションさせて頂いたこともありますが、先生は「世の中の『骨盤矯正』って何なの?」と言われたこともあります。
実は『骨盤矯正』とは骨盤を矯正することではなく、体のある部分を整えることによって、結果的に骨盤周りの状態が良くなっていきます。
それを知らないと、いくら骨盤矯正をしても、腰痛、肩こり、ダイエット効果は得られません。
今日は巷の治療家も知らない、その秘訣をお伝えしますね。
誰も知らない骨盤矯正① 骨盤よりも股関節が大事!
実は骨盤は1つの輪っかでしかありません。骨盤をくるくる回しても、腰をぐいぐい動かしても、骨盤は回るだけで、なんら体の変化はありません。
骨盤の位置を決めているのは「股関節」なのです。
よく、股関節ってどこ?と言われますが、股関節とは、足の付け根で、骨盤とくっついているところです。
立っている時には、股関節の位置の変化によって、骨盤の位置が変わります。
これが姿勢への影響であり、体調不良の原因になるのです。
だから、本当に骨盤を正したければ、股関節の矯正をするべき!
あなたは股関節をきちんと見てもらったことはありますか?
誰も知らない骨盤矯正② 骨盤が整えば姿勢が良くなるのウソ
前述のとおり、骨盤だけ動く、開くという事はほとんどありません。
同様に、「骨盤が歪む」という表現は医学的にはありません。
ではなぜこのような表現になるのでしょう?
それは、骨盤の位置関係により、姿勢の変化が目に見えて分かるからです。
逆に言えば、姿勢を治すなら、骨盤も含めて、股関節、膝、足首など、全身見ていかなければいけません。
決して「骨盤が整えば全身整う」という中途半端な情報には流されないでくださいね。
誰も知らない骨盤矯正③ 産前に骨盤矯正をしておくべし!
皆さんは骨盤矯正は「産後」に行うものと思っていませんか?
実は産後の姿勢の変化、体型の変化は、産前のケアによって最小限に抑えられます。
産後の姿勢矯正や体型維持は産前に比べると何十倍も大変です。
女性の方には出産前、いえ、妊娠前から体を整えることを強くオススメします。
以上、3つの骨盤情報でした。
常に正しい情報、新しい情報を受け取ってくださいね。