坐骨神経痛は運動で良くなるのか?悪化するのか?について岐阜市の整体師が解説

坐骨神経痛を治すために運動を取り入れたいが、何をしたらいいのかわからず困っていませんか?

雑誌で目にしたり、インターネットで調べてみても、〇〇をして治った、〇〇をして悪化したなど賛否両論あって、何が正解かわからなくなっていることと思います。

このような悩みを抱えている方のために、坐骨神経痛は運動で治るのか?悪化するのか?について岐阜市の整体師が解説します。

坐骨神経痛で運動していい人、してはいけない人

坐骨神経痛を治すために運動を取り入れることは、とても有効的な治療方法です。

むしろ坐骨神経痛を繰り返さないため、完治させるために運動療法を取り入れることは、数ある治療法の中でもっとも優先度の高い治療法のひとつです。

しかし、間違ったタイミングで運動を行うと症状を悪化させる危険性があります。

そこで、まずはじめにあなたの坐骨神経痛は運動していいのか、してはいけないのかについて解説していきます。

運動してはいけない人

まずは、運動してはいけない人から解説します。

坐骨神経痛を感じて1〜3日目までの方や、症状が重症化して1〜3日目までのいわゆる急性発症期に当たる方は運動は控えてください。

この急性発症期では、坐骨神経痛を引き起こす原因疾患の炎症期に当たります。

熱を持ったり、強い痛みを出すこの時期に運動を行うと、患部の炎症がなかなか引かなくなるどころか、かえって炎症をひどくさせてしまう可能性が高いです。

この時期は、患部を冷やすためにアイシングを行ったり、安静に過ごすことが重要です。

また坐骨神経痛のしびれが原因で歩けない、立てない、座れないなどの重症度の高い方に見られる特徴がある方も、運動は避けてください。

もし運動してはいけない人に当てはまる方がいたら、直ちに専門院へ受診してください。

(※当院の受診の場合、問診、評価、検査を十分に行い、必要があれば専門医へ紹介させて頂きます。)

運動していい人

次に、運動していい人について解説します。

坐骨神経痛を感じるようになって4〜5日以降の急性発症期を過ぎた方や、軽い症状の方は、坐骨神経痛を治すために運動を取り入れた方がいい人になります。

□長時間座っていると太もも裏がしびれてくる

□立ち仕事で疲れてくると臀部の痛みを感じる

□坐骨神経痛が良くなったり悪くなったりを繰り返していて現在は良い状態

このような症状であれば、運動することで坐骨神経痛が楽になることが多いです。

坐骨神経痛とそれぞれの運動の効果は?

この章では、坐骨神経痛と各種運動について詳しく解説していきます。

坐骨神経痛とストレッチ

内転ストレッチ

坐骨神経痛を緩和させるためにストレッチを行うことは効果的です。

ストレッチの効果としては、筋肉を伸ばすことで体の柔軟性を良くしたり、血液循環が良くなることで間接的に症状が良くなります。

坐骨神経痛の方は共通して股関節が硬いことが挙げられます。

そのため、太もも裏のストレッチや、太もも内側のストレッチ、お尻のストレッチを行うと坐骨神経痛が楽になる場合が多いです。

坐骨神経痛とウォーキング

ウォーキング

坐骨神経痛を緩和するためにウォーキングを行うことはオススメしません。

それは、ウォーキングを行うことでかえって坐骨神経痛を悪化させてしまう可能性が高いためです。ウォーキングで坐骨神経痛が悪化する理由は、歩き方に問題があります。

歩く姿勢が悪くなっていれば、関節や筋肉に負担をかけてしまい坐骨神経痛を悪化させてしまうのです。

さらによくある間違いとして、最初から頑張りすぎてしまうことが挙げられます。

ウォーキングなどの有酸素運動を行い血液循環を良くするためには20分以上は歩いた方がいいと良く言われます。

そのため、長く歩かなくてはいけないと使命感にかられ無理をしてしまうケースが非常に多いです。

デスクワークなど長時間座っているときの坐骨神経痛にお悩みの方は、30分に1度デスクの周りを少し歩く、飲みものを取りに行くことなどこまめに歩くことをオススメしています。

1度に長く歩くよりも、長く座り続けることをやめる方がよっぽど坐骨神経痛は楽になります。

坐骨神経痛とランニング

ランニング

ランニングもウォーキング同様オススメしません。

ランニングを行うと、お尻の筋肉を良く使うため坐骨神経痛改善に効果的、と言われる方もいますが、それはあくまでも教科書的な考え方です。

確かに、正しく走ることができればお尻の筋肉を使うことはできます。

しかし、現代の日本人の生活を考えるとお尻の筋肉に筋力低下を起こしている方がほとんどです。そのような方がいきなりランニングをはじめてもお尻の筋肉は使えるようにはなりません。

お尻の筋肉を使えるようになる前に坐骨神経痛を悪化させてしまうため、やめた方が賢明です。

坐骨神経痛と筋トレ

筋トレ ダンベル

坐骨神経痛と筋トレについてこのような記事を見つけました。

筋トレをすると体が硬くなるので、坐骨神経痛を悪化させてしまうのでやめましょう。

このように、「筋トレ=体が硬くなる」と思っている方も多いみたいですが、これは大きな間違いです。

正しく筋トレを行うことができれば、筋肉量が増えるだけでなく体の柔軟性も上がり、正しい姿勢でいることが楽になったり動きやすくなったりします。

結果的に坐骨神経痛の症状が緩和し、また再発を予防するための体作りも可能です。

ただし、筋トレの方法や負荷のかけ方を間違えると、坐骨神経痛を悪化させてしまう可能性もありますので注意が必要です。

筋トレでもっとも重要なことは正しいフ
ォームで行うことです。

そのため、自己流でトレーニングを行う前に、必ず専門家の指導を受けることをオススメします。

坐骨神経痛と体操

体操と聞いて、あなたは何を思い浮かべましたか?

ラジオ体操、器械体操、運動前の準備体操。。。

体操と一言言っても、様々な使われ方をしています。ここで言う体操とは、坐骨神経痛や腰痛を改善させるための体操です。医療的には体操療法といい、医療的に認められた治療法のひとつです。

坐骨神経痛の原因となる腰の疾患に対しての体操療法は腰痛体操と呼ばれます。

ウィリアムズ体操、マッケンジー法などがあり、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、その他脊椎疾患で処方されることが多いです。

しかし、坐骨神経痛は腰痛体操で治る!と考えるのは、少し考えが足りません。

なぜなら体操療法には、腰を反らすことを中心とした体操と、腰を丸めることを中心とした体操があり、坐骨神経痛の原因となる疾患により適応する体操療法が変わるからです。

そのため、いくら腰痛体操を行っても坐骨神経痛が楽になるどころか、より症状を強くしてしまう危険性もあります。

必ず専門院を受診し、原因にあった腰痛体操を処方してもらってください。

また、ラジオ体操やNHKで流れているみんなの体操など全身運動による健康増進を目的にした体操が数多くあります。

このような体操に関しては、痛みが強くなるような動きは無理して行わないことが重要です。

自分の体の動きに合わせて、動いていて気持ちがいいところで体操を行うことで、全身の血流が良くなり、間接的に坐骨神経痛を楽にすることが期待できます。

坐骨神経痛とヨガやピラティス

ヨガ 画像

近年、ヨガやピラティスの人気は衰えることなく、新しいスタジオが次々とでき、市民センターや公民館などでも定期的にヨガやピラティスのクラスが開かれています。

健康増進のため、ダイエットのため、産後の骨盤矯正のためなど様々な目的を持った方がレッスンに参加されています。

その中には体の不調や痛みをヨガやピラティスで改善したいと考えている方も少なくないと思います。

坐骨神経痛や腰痛がヨガやピラティスで治った、悪化したという話をよく耳にしますが、専門家の視点から判断させていただくと、「どちらもありえる」というのが本音です。

どうしてこのようなことが起きるのか?

それは、ヨガやピラティスの動きの中に、坐骨神経痛を緩和する動きも、逆に悪化させてしまう動きもどちらも含まれているからです。

そのため、ヨガやピラティスをしたことで坐骨神経痛が楽になったという方と、悪化してしまったという方に分かれてしまうのです。

ヨガやピラティスの先生も、

「無理せず自分が気持ちよ
く動ける範囲で動きましょう」

「動きをコントロールしてくださいね」

などと言われます。これは、とても正しいことです。

決して先生と同じように動く必要はないのです。周りの人と見比べる必要もありません。

あなた自身の動きと体の感覚に集中することがもっとも大切なことなのです。

まとめ

適切な運動を取り入れることは、坐骨神経痛を改善するために有効的です。

そして、実際に当院に通われる坐骨神経痛の患者様でも、適切な運動を取り入れることで坐骨神経痛が改善した、再発を予防できている方はたくさんおられます。

そのような方達に共通することは、自分の体をよく知っている、または知ろうと努力していることです。

自分の体を知るために努力を惜しまない方は、坐骨神経痛を治すために運動を取り入れることを強くオススメします。

逆に、自分の体を知る努力ができない方は、運動で悪化する可能性が高いためオススメできません。

岐阜市の整体院では、坐骨神経痛の改善、再発の予防のためにも患者様ひとりひとりの体に合わせて治療の中に運動療法を用いています。

また、自宅でできるストレッチ、簡単なトレーニングの指導や、ご自身で取り入れている運動の相談も受け、アドバイスさせていただいてます。

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