「最近筋力落ちてきちゃって、階段がきついんだよね。歳のせいかな〜。」
あなたは、「歳のせい」にしたことありませんか?
あなたが感じている身体の衰え、歳のせいではなくロコモティブシンドロームかもしれません。
今テレビや新聞で話題のロコモティブシンドロームとは?
ロコモティブシンドロームとは?
骨、関節、筋肉などの運動器の働きが衰えることにより、立つ、歩くなどの移動機能の低下をきたした状態のことをロコモティブシンドローム(和名:運動器症候群)、通称ロコモと言います。
ロコモが進行すると日常生活の自立度が低下し、介護が必要になったり、最悪の場合、寝たきりになる可能性が高くなります。
今すぐできる7つのロコモチェック
早速ロコモチェックを行ってみましょう。
☑ 片脚立ちで靴下がはけない
☑ 家の中でつまずくことが増えた
☑ 階段を上がるのに手すりが必要
☑ 掃除機、洗濯が辛くなってきた
☑ 買い物袋を持ち帰るのが大変になった
☑ 15分以上続けて歩くことができない
☑ 横断歩道を青信号で渡りきれない
いかがですか?
これらのうち1つでも当てはまるものがあれば、あなたはロコモに該当する可能性が非常に高いです。
ふとした時に感じることもあるのではないでしょうか?
「みんなそうでしょ?」と思っているかもしれませんが、実はあなただけの症状の場合もあります。
チェック項目に当てはまった方は今日から気を付けてくださいね。
ロコモティブシンドロームになる原因
ロコモは風邪などとは違い、急になるものではありません。
「日常の生活習慣」と「適切な対処」により、予防することが出来ます。
少しずつ普段の習慣を変えて原因を無くすことにより、これから先も長く歩き続けることが出来ます。
原因① 運動不足
運動習慣のない生活を続けていることで徐々に筋力は著しく低下します。
移動は車や電車のみでほとんど歩かないことや、1〜2階を移動するのもエレベーターを使うなど、日頃の活動量が低下していることが原因で少しずつロコモは進行していきます。
また、平屋に住んでいる方と、2階建ての家に住んでいる方では、脚の筋力に大きな差が出来ると言われています。
日常生活の積み重ねが大きな違いになってきますので、是非日頃からちょっとだけ動くことを心掛けてくださいね。
原因② 痩せすぎまたは肥満
体型による弊害は肥満ばかりが目立ちますが、実は痩せていても健康ではありません。
痩せすぎていることで体を支える筋肉や骨が弱くなったり、更に体内に栄養や熱を蓄えることが出来ません。痩せている方が寒がりなのはこのためです。
反対に、肥満が原因で腰や膝などの関節への負担が増大していることもロコモの原因となります。
日本整形外科学会によりますと、変形性膝関節症の方が肥満体系の場合、体重減少が症状改善のために有効であると、95%以上の支持率をガイドラインが策定されています。
適度な体重コントロールに気を付けましょう。
③スポーツのやりすぎや事故によるケガ
スポーツをすることによる体への負荷は思っている以上に大きいものです。
スポーツ選手がケガをしたというニュースは絶えませんよね?トレーニングをしたり、徹底的にケアをしている選手でもケガをすることはあります。
スポーツ選手に限らず趣味でダンスやヨガ、ゴルフをやっている方は要注意です。
スポーツをやっているから筋肉がつくと思っている方も多いようですが、残念ながらスポーツで筋肉はつきません。
無理な動きをしていたり、正しいフォームで行わなかったりすることで痛みやケガなどのいわゆる運動器の故障につながります。
④痛みやだるさの放置
「腰が痛い」「膝が痛い」
これら痛みを歳のせいにしている方はかなり注意が必要です。
既に運動器(関節、骨、筋肉)の衰えが症状として現れてきています。
ここまで来ているとすでにロコモに該当する方の割合もかなり高くなってきます。
また、その中には重篤な病気が隠れている可能性もあります。
ロコモティブシンドロームを防ぐには?
「筋トレ(運動)」と「食生活」です。
間違えやすいのですが、運動ではなく、筋トレです。
よく「筋肉つけるために歩いてます」「ヨガやってます」と言われますが、残念ながら歩いたりヨガやったりしても筋肉はつきません。
正しいフォーム、尚且つ適切な負荷で筋トレする事が大切です。
また食生活では、過度に食べ過ぎたり、栄養バランスの偏りは良くありません。
主食、主菜、副菜のバランスを見直してみましょう。
詳しい食事、栄養についてはまた別の機会に書きますので、またチェックしておいてくださいね。