子どもの成長痛の一つと言われるシーバー病。
成長痛の中でも、頻度の高い痛みではないでしょうか?
今回はシーバー病の病態と治療法について解説します。
成長痛は身長が伸びるときに痛い?
成長痛というと一般的には、身長が伸びる時に痛い、と思われがちです。
しかし、成長痛を正しく理解するには、小児骨端症を知っていただく必要があります。
まずは、小児骨端症を説明しますね。
小児骨端症
小児骨端症とは、子どもの骨特有の成長軟骨が損傷する、子ども特有の病態です。
子どもの骨には「成長軟骨」という柔らかい骨があり、この軟骨部分が成長していくことによって身長が伸びていきます。
この軟骨部分を「骨端線」とも言います。
骨端線は、レントゲン上では透けて透明に見えます。
この成長軟骨に強い負担がかかると、炎症が起こったり、軟骨が傷付いたりして、痛みを発します。
これが成長期に特有の「小児骨端症」と言われるものです。
小児骨端症の種類
小児骨端症には、成長時期によって出やすい部位があります。
今回ピックアップしているシーバー病の他には以下のようなものです。
- シーバー病(かかと・小3~5年で多い)
- ケーラー病(足の裏・年少~小3で多い)
- フライバーグ病(足の指の付け根・小学生で多い)
- オスグッド・シュラッター病(ひざ・小4~中3で多い)
その他・・・
シーバー病
シーバー病の原因
シーバー病症はかかとの軟骨が損傷を受けることによって起こります。
ここで言う損傷は、
- ふくらはぎ(アキレス腱)から引っ張られる力
- 地面に足を着く時の衝撃
の2種類が大きな影響を与えます。
ふくらはぎから引っ張られる力は、ふくらはぎの筋肉が固くなることによって強く起こります。
これは、使いすぎによるもの、ストレッチ不足によるもの、日常生活の歩き方によるもの、靴の影響、など、様々考えられますので、原因を追究しなければいけません。
地面に着く時の衝撃は、物理的なダメージが大きく、歩行中の小さな衝撃でも、日常生活で数千歩歩いていれば、衝撃が積み重なり、痛みとなります。
スポーツで着地の多い種目や、かかとで着く癖のある歩き方、ソールの硬い靴などの影響が大きくなります。
シーバー病の治し方
シーバー病の原因をしっかりと把握したうえで施術を行っていくと、実は難しい症状ではありません。
ふくらはぎの硬さを取り除くために、ストレッチやマッサージを中心とした整体。時には鍼治療を選択して、早急に筋肉の硬さを取り除いていきます。
かかとへの衝撃を除去するには、かかとを保護するパッド付きのサポーターを使用します。
1回1回の衝撃は微細でも、炎症を起こして痛めているかかとへの衝撃を少なくするために、サポーターは必須です。
場合によっては、靴へ入れる衝撃吸収用のインソールなども使用して、出来る限りかかとへ直接負荷がかからないように保護します。
かかとが着けないくらいひどいシーバー病
たまに、かかとが痛すぎて「かかとを浮かせていないと歩けない」という子がいます。
そういった場合は、サポーターやインソールでは到底追いつかないので、さらし固定を選択する場合もあります。
かかとを着けないということは、足に体重が乗せれないという事です。
その結果、ひざや股関節、腰も弱ってしまい、悪い姿勢の変化にまでつながってしまう弊害があります。
ですので、いち早く足を着いて生活できる状態をつくることが、実は早期改善のポイントになります。
「固定はいやだ!」と考えられる方も多いと思いますが、「急がば回れ」で早期改善を目指してみるのはいかがでしょう?
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